4)外壁の下地補修

4)外壁の下地補修 その1

戸建て住宅の外壁の下地材は次の6つに大別されます。

(1)モルタル

(2)サイディング(窯業系など)

(3)木質系(下見板、2×4工法の合板など)

(4)ALC・RC

(5)金属系(トタン板など)

(6)その他

 

(1)モルタル 

外壁が、モルタル下地の場合によく出ている不具合は以下の通りです。

1)ひび割れ(浮きがないとき)

原因としては、モルタルの乾燥収縮によるものと、下地のボードの動きによるものがあります。

下地ボードの場合、シロアリに柱・梁がやられていないか調査する必要あありますね。

2)浮き・ハガレ・ハラミなど

 

補修方法を以下に述べます。

1)ひび割れが微小の場合は、シーリング材の擦り込みで、補修可能です。

ひび割れが大きい場合はシーリング打設後、軽量エポキシモルタルで補修。

シロアリが原因の場合は、下地のボード・柱・梁の補修が必要になってくることがありますので注意。

 

2)落下する危険がある浮きがある場合は(ハガレ・ハラミを含む)、その箇所を切り取りモルタルで修復する必要があります(左官工事)。モルタルの浮きが微小である場合は、危険度の判断により、補修方法を決定します。

浮いているモルタルを切り取ったら、その下地まで調査します。特にシロアリには注意です。

 

 

(2)サイディング

戸建て住宅の外壁がサイディングの場合に、よく出ている不具合を述べます。

 

1)サイディング板間目地のシーリングの劣化

2)釘頭の錆

3)サイディングのひび割れ、反り

4)塗膜のハガレ、浮き

 

 その補修方法は以下の通りです。

1)シーリングは打ち替えをします。塗装の前に打ち替えるときはノンブリードタイプのシーリング材を選択しますが、塗料との相性を確認します。相性が悪い場合は、シーリングを後打ちにすることも考慮に入れます。

後打ちに適したシーリング材は一般的には変性シリコンをお勧めします。

中には、外装サイディング用のウレタンシーリング材もあります。メーカーの仕様を確認して使います。

 

2)サイディンを止めている釘頭がよく錆びていることがあります。

釘頭の錆はよくケレンして錆を落とし、錆止め材を塗ります。その後に塗装。

 

3)サイディングのひび割れは、その発生位置をよく確認します。

コグチ付近に発生している場合は、シールが切れて、そこからサイディング内部に水が浸入して、凍結などで、ひび割れを発生させているケースがあります。

中央で発生している場合は、サイディング取付時に応力が発生して、ひび割れが出来るケースもあります。

補修方法は、交換するのがベストですが、浸透型のエポキシ接着材を塗布して接着させる方法もあります。

反りは交換するのがベストですが、軽微な場合は、施主様と相談の上、そのままにすることもあります。

 

4)塗膜のハガレ・浮きがある場合は、サイディングの構法をまず確認します。

通気構法であれば問題ありませんが、直張り構法だと塗膜の浮きが発生しますので、塗装してはいけません。

 

その他、裏側から湿気が上がっているかもしれません。

原因を究明して対処する必要があります(浴室などの水廻りかもしれません)。

 

4)外壁の下地補修 その2

(3)木質系(下見板、2×4工法の合板など)

戸建て住宅の木質系下地の補修

木質系下地とは、いうまでもなく昔ながらの和風の下見板から、今どきの2×4の合板までを含みます。

腐蝕による劣化、乾燥によるひび割れ、磨耗による劣化などがあります。劣化の程度が軽微ならば、大工さんによって、劣化した箇所の取替え・交換・埋め木などで補修します。全体に傷みが激しい場合は、外壁全体をカバー工法で張り替えることもあります。

2×4工法の場合は、板間のシーリングの打ち替えをする必要もあります。シーリングについては、サイディングのところにも書きました相性に注意するほかに、大事なことがあります。それは養生期間(乾燥して塗装できるまでの期間)を十分にとることです。十分に乾燥していないで塗装をすると不具合が発生しやすいことです。

そのほかに注意すべきことがたくさんありますので、シーリングについては別のところで述べます。

いずれにしろ、木質系の特徴は湿気を吸うために伸び縮みがあり、塗膜の弾力が求められます。

下地がモルタル系、窯業系サイディング、RC・ALC系に比べると、塗膜のハガレがおきやすいのはこのためです。

下地に合わせて、最適な塗料を選定したいものです。

 

戸建て住宅塗替えの実際の手順

4)外壁の下地補修 その2

(3)木質系(下見板、2×4工法の合板など)

戸建て住宅の木質系下地の補修

木質系下地とは、いうまでもなく昔ながらの和風の下見板から、今どきの2×4の合板までを含みます。

腐蝕による劣化、乾燥によるひび割れ、磨耗による劣化などがあります。劣化の程度が軽微ならば、大工さんによって、劣化した箇所の取替え・交換・埋め木などで補修します。全体に傷みが激しい場合は、外壁全体をカバー工法で張り替えることもあります。

2×4工法の場合は、板間のシーリングの打ち替えをする必要もあります。シーリングについては、サイディングのところにも書きました相性に注意するほかに、大事なことがあります。それは養生期間(乾燥して塗装できるまでの期間)を十分にとることです。十分に乾燥していないで塗装をすると不具合が発生しやすいことです。

そのほかに注意すべきことがたくさんありますので、シーリングについては別のところで述べます。

いずれにしろ、木質系の特徴は湿気を吸うために伸び縮みがあり、塗膜の弾力が求められます。

下地がモルタル系、窯業系サイディング、RC・ALC系に比べると、塗膜のハガレがおきやすいのはこのためです。

下地に合わせて、最適な塗料を選定したいものです。

 

 

 戸建て住宅塗替えの実際の手順4)外壁の下地補修 その3

(4)戸建て住宅のALC・RCの下地補修

 

(ALC板とシーリング)

戸建て住宅の下地がALC・RCの場合はコンクリート系住宅というくくりになるようですが、ALCとRCではかなり性質が違います。

 

ALCはたとえていえば軽石のような性状をもっています。気泡が散在しており、断熱性に優れていますが、もろく脆弱で、釘等を直接とめるには厳しいものがあります。専門的な言葉で言えば「ポーラスな」下地であると表現します。

 

そのために、板間目地のシーリング材は弾性復元力の低い材料を使う必要があります(専門用語で低モジュラスといいます)。それに対して弾性復元力の高いシーリング材は高モジュラスであるといい、RC・PC板などに使われます。高モジュラスなシーリング材をALC板間目地に使用すると、界面破壊を起こすことが多いようです。この場合の界面破壊とは、シーリング材とALC板自体は接着しているのに、目地付近のALC板が破壊して、ひび割れが発生する現象です。

 

今回は「ポーラス」という言葉と、「モジュラス」という言葉を説明しました。【おさらい】「ポーラス」:ALC板の性状を表現するもので、「小穴の多い」、「多孔質の」という意味。「モジュラス」:「弾性率」とか「物体に外力を与えた時、その原形を保つために抵抗しようとする力」という意味。ここでは、シーリング材のある一面の性質を示す。

 

 

ALC・RCの不具合の多くは

(1)ひび割れ(クラック)

(2)爆裂・欠損

です。

 

 

(1)ALCのひび割れは、エポキシ注入で接着させます。RCの場合は、0.3mm以上のひび割れは、Uカットの上シリング埋め戻しが基本。0.3mm未満は樹脂モルタルの刷毛引き。

 

(2)爆裂・欠損は基本は樹脂モルタルで修復です。

 

RCの場合には(3)浮きのある場合があります。この場合の修復は、空隙部にエポキシを注入して接着させるのが基本です。特に、コンクリート打設後に仕上げモルタルを施している場合には、よく点検する必要があります。部位としては、腰壁の笠木などがあります。

 

 

大工補修

シーリング

5)戸建て住宅の塗り替え工事の塗装養生

 

戸建て住宅の塗り替え工事の塗装養生とは、窓や床などの塗らない部分をポリエチレンフィルムなどでおおうことです。

 

現在は、ポリエチレンフィルムに紙テープが付いているものも市販されており、使い勝手がよくなっております。40~50年くらい前には、仕事の準備に古新聞紙でテープを貼り付けていたものです。私が小学生のときでしょうか、雨の日になると、親父たちがベニヤ板に古新聞紙を貼っていたことを思い出します。当時は現在と違って、道具や材料が人件費と比べると高い時代でした。その時代は、今では売っている副資材の多くは手作りしたものです。(マンガ「3丁目の夕日」の時代ですね)

 

閑話休題、昨今では、塩ビ製品は燃やすとダイオキシンが発生しやすいので、ポリエチレンなどの非塩ビの製品で養生することが求められています。環境に配慮して仕事をするのも、時代の流れです。

 

 

 

 

 

一流の条件(建設マスター吉成健一のインタビュー記事)
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